白髪を抜くのはNG?白髪の原因や、抜いた時の影響、予防法についてご紹介します

掲載日:2020.04.19 更新日:2020.04.19

この記事の監修 アンファー株式会社

白髪が生えてきたら、抜いてしまっていいのか気になりますよね?実は白髪を抜くと、髪や頭皮に影響を与えてしまうことがあります。
そこで今回は、白髪になるメカニズムや、白髪を抜く代わりの対処法、さらに白髪対策と予防法を紹介します。
白髪を抜くことで薄毛を誘発するケースもあるので、正しく対処しましょう。

白髪を抜くのはNG?

鏡を見るたび、白髪が気になって仕方ない!という人もいると思いますが、白髪は抜かない方がよいでしょう。
白髪を抜くことで毛根がダメージを受けるなど、悪影響が生じる恐れもある上、抜いたからといって白髪が減ることもありません。
良いことはないので白髪を抜くのはNGと考えておきましょう。

なぜ白髪を抜いてはいけない?抜いたときの髪への影響3つ

ではなぜ白髪を抜いてはいけないのでしょうか?その理由と、抜いたときの髪への影響を解説します。

白髪を抜いても増えたり減ったりしない

白髪を抜くと増える、という意見を聞いたことがある人も多いでしょう。しかしこれは正しい情報ではありません。
白髪はメラノサイトの機能低下によるもので、抜いても他の髪が白髪になることはなく、増えることもないのです。
また、白髪を抜いても次に生えてくる髪も白髪である可能性があるため、減ることもないといえるでしょう。

薄毛を誘発するケースがある

白髪が気になるあまり、抜いてしまうと、毛根にダメージを与えたり、ヘアサイクルに影響を与えたりしてしまい、白髪どころか髪自体が生えてこなくなることもあります。
薄毛の原因に繋がることもあるので、白髪を抜くのはやめましょう。

無理に抜くと毛根が変形してしまう

まだ成長期で伸びようとしている髪を無理に抜くと、毛根に負担がかかり変形してしまうことも。
こうなると、次に生えてくるのはウェーブのかかった白髪になる可能性もあります。
ストレートの中にウェーブの白髪があると余計に目立ちやすいので、白髪は抜かないのが無難でしょう。

そもそも白髪が生え始める平均年齢はどれくらい?

白髪が生え始める平均年齢は30代です。徐々に目立ちはじめ、40代に入ってから染めるなどの対策が必要となる人が多い傾向にあります。
白髪の原因のひとつに加齢があり、女性ホルモンの減少などの影響を受け、髪を着色するメラノサイトの機能低下に繋がるため、この年代で白髪が気になる人が増えていくと言えます。

しかし白髪が生える原因は他にもあり、個人差もあります。他者と比較して、むやみに気にする必要はないでしょう。

白髪になるメカニズム

髪の毛は、もともと色のない白い状態で作られます。頭皮の奥にある毛根で作られた髪は、毛穴から表に出る間に色素であるメラニンが加わり、着色されて伸びてきます。
この時、メラニンが入らずそのまま伸びてきた髪こそが白髪です。

メラニンを生み出すのは毛穴にある細胞、メラノサイトです。メラノサイトの機能が、何らかの原因で低下することでメラニンを作ることができず、髪に色が付けられずに白髪となっているのです。

白髪となっている髪の中には、根元から毛先まですべて白くなっているもの、根元の方だけ白髪になっているもの、また白くはないけれども他の髪に比べて薄い色になっているものなどがあります。
その髪が毛穴から表に出る間のメラノサイトの機能によって、このようなことが起こっています。

白髪を抜く代わりの対処法

白髪を抜かずに、対処するには主に以下のような方法があります。それぞれについて解説します。

  • 本数が少ない場合は、白髪を切る
  • 本数が多い場合は、白髪染めを使う

本数が少ない場合は、白髪を切る

白髪の本数が少ない場合には、ハサミで根元からカットするのがおすすめです。
根元部分は鏡を使っても見えにくいですから、切りたい白髪を1本つまみ、ハサミの片刃を滑らせるようにしてカットするとよいでしょう。

また、眉毛用ハサミを使うのもおすすめです。小さく刃先もカールしているため、頭皮を傷つける心配も少なく安心です。

本数が多い場合は、白髪染めを使う

白髪の本数が多い場合には、カットしても間に合わなくなるので、白髪染めを検討しましょう。
ただし、刺激の強いものもあり、何度も繰り返し使用することで頭皮にダメージを与えてしまうことも。
肌が弱い人も要注意です。美容師さんに相談して、対応してもらうのも良いでしょう。

白髪の対策・予防

白髪の対策・予防には、主に以下のような方法があります。それぞれについて詳しく解説します。

  • 黒髪に必要な栄養素を摂る
  • 生活習慣の改善
  • ストレスをため込まない
  • 喫煙を控える

黒髪に必要な栄養素を摂る

メラニン色素を作るメラノサイトを活発に活動させるためには、栄養が不可欠です。黒い色を作れるよう、毎日の食事からしっかりと栄養をとりましょう。

メラニン色素生成のために摂りたい栄養素として、チロシンと銅があります。チロシンはメラニン色素の材料となるアミノ酸で、乳製品、ナッツや大豆などに多く含まれます。
銅はメラニン色素の生成に必要な酵素の構成成分で、レバーや魚介類、ナッツ類に多く含まれます。

また、メラノサイトを活動させるためにカルシウムも見逃せません。カルシウムというと骨の健康のため、というイメージがあるかもしれませんが、メラノサイトの働きを活性化させ、白髪予防にも効果が期待できますよ。乳製品や小魚に含まれています。

これらの栄養が取れるよう、日々の食事の献立を工夫しましょう。

生活習慣の改善

生活習慣も白髪と無関係ではありません。
睡眠不足や運動不足が続いていると、血行が悪化しメラノサイトの機能低下を引き起こす恐れがあります。

仕事やプライベートが忙しく、現代人は睡眠不足になりやすい生活になっています。睡眠が足りないと、頭に血が巡りにくくなり血行悪化に繋がるので、充分な睡眠時間を確保するようにスケジュールを組みましょう。

また、運動をして体を適度に動かし、血行を促進することも大切です。無理に激しい運動をする必要はないので、継続できるような運動習慣を生活の中に取り入れることをおすすめします。

ストレスをため込まない

ストレスを受けると血管が収縮するため、血液が流れにくくなり、白髪の原因であるメラノサイトの機能を低下させてしまうことがあります。
また、活性酸素も大量に発生させてしまい、メラニン色素を作る妨げになってしまうことも。

職場やプライベートでの人間関係など、さまざまなストレスを抱えていると思います。ストレスを受けないことは難しいですが、溜めこまないよう小まめに発散することが大切。
そのために運動を取り入れるのもよいですし、嫌なことを忘れて没頭できる趣味を見つけるのもよいでしょう。

手軽に毎日できることとして、入浴タイムを充実させるのもおすすめです。副交感神経を優位にし、リラックスした時間を作りましょう。シャワーで済ませず温かいお湯に浸かり、毎日の疲れをリセットしストレスを発散することができます。入眠しやすくなる効果も期待できるため、一石二鳥ですよ。

喫煙を控える

タバコに含まれるニコチンは、血管を収縮させる作用があるため、白髪を増やす原因になってしまうことがあります。
また、タバコの煙に含まれる二酸化窒素も、酸素を運ぶ赤血球の働きを阻害してしまい、髪に悪影響が及ぶ恐れがあります。

できれば禁煙できたら良いのですが、タバコがストレス発散になっている、という人もいるでしょう。吸う本数を少し減らすなど、控えめにするとよいでしょう。

白髪は抜かずに対処し、適切な対策と予防をしよう!

今回はなぜ、白髪を抜くのはNGなのかについて解説しました。白髪を抜いても増えることはありませんが、減ることもありません。
それどころか、抜くことで毛根にダメージを与え変形させてしまう恐れもあります。白髪が気になる場合は抜くのではなく、本数の多さによりカットするか白髪染めで対処しましょう。

また、白髪の対策・予防には栄養をしっかり摂ることや、睡眠・運動不足の改善、ストレスを溜めこまないことなどが挙げられます。
メラニン色素やメラノサイトのために効果的な栄養素を解説しましたので、献立に役立ててくださいね。

生活の中でできる限り対策や予防をして、白髪と上手に付き合いましょう。

この記事の監修 アンファー株式会社

○事業内容
化粧品・サプリメント・健康食品・専門医師監修によるクリニック専売品などのオリジナルエイジングケアプロダクツの研究開発及び製造・販売・卸業務。

○研究開発・製造
エイジングケア分野のNPO法人・研究団体の活動を支援するとともに、専門医師・大学機関との共同研究を通じ、研究・開発を進め商品を製造。