フケが過剰に出る原因は乾燥?シャンプーや生活習慣など対策も解説

掲載日:2020.02.13 更新日:2020.10.08

この記事の監修 アンファー株式会社

毎日髪を洗ってきれいにしていても、フケが出てしまうと悩む女性は多いもの。髪を清潔に保っているつもりでも、フケが多く出てしまう場合、ケアが間違っている可能性があります。

正しいケアをするには、まずはフケの原因を知る必要があります。そこで今回は、フケとはそもそも何か、フケの原因と正しい対処法を解説します。

そもそもフケとは?

フケとは、そもそも何なのでしょうか。フケが発生するメカニズムと、フケの種類についてチェックしていきましょう。

フケが発生するメカニズム

フケは髪が不潔である印象をもたらしますが、実はフケ自体は「頭皮の古い角質」で不潔なものではありません。

新しい皮膚は肌の内側から作られ、表面に残った古い皮膚が剥がれることで新しい皮膚へと生まれ変わります。この剥がれ落ちた頭皮の皮膚こそがフケなのです。そのため、どんな人でもフケは必ず出ます。

しかし、フケが目立ってしまう人と、そうでない人がいますよね。なぜ違いが出るのかというと、フケの量と髪の洗い方に原因があるといえます。

通常だとフケは髪を洗うときに流れて目立たなくなりますが、フケの量が多いと、髪を洗っても次々にできてしまうので、目立つのです。また、正しくない髪の洗い方をしていると、フケが残ったり、過剰にできてしまったりする場合があります。

フケの種類について

フケには、乾性フケと脂性フケの2種類があります。
乾性フケは頭皮が乾燥することにより起こり、粉のように細かいのが特徴です。軽いため、頭皮から落ちやすく、肩などにつくこともあります。

一方、脂性フケは頭皮の皮脂が多いことで発生します。べたつくタイプのフケなので、頭皮に貼りつき、固まって落ちるため大きいサイズになることもあるでしょう。

女性ホルモンのバランスが影響して発生するフケは、乾性フケが多い傾向にあります。

フケが出る原因

フケが出る原因として、以下のようなことが考えられます。

  • 間違ったシャンプーや洗髪
  • 紫外線やパーマ、カラーなどの外的要因
  • ホルモンバランスの乱れ
  • 生活習慣の乱れ
  • 季節性の乾燥など

間違ったシャンプーや洗髪

頭皮の状態に合わないシャンプーを使い続けると、乾燥や過剰な皮脂分泌を引き起こしてしまうことがあります。
シャンプー選びで重要なのは、自分の頭皮に合うものを選ぶこと。フケが出ているのであれば頭皮環境がよくないと考えられるので、まず今使用しているシャンプーを見直すとよいでしょう。

また、洗髪方法が間違っていることで、頭皮が刺激を受けてフケに繋がることもあります。ゴシゴシと爪を立てて強く頭皮を洗う、シャンプー液を泡立てずに頭皮につけるなどは、頭皮環境を悪化させたり、洗浄力が十分に発揮されなかったりすることがあります。

紫外線やパーマ、カラーなどの外的要因

頭皮は強い紫外線を浴びると、炎症を起こしたり皮脂の酸化を引き起こすことで頭皮のバリア機能が壊れ、乾燥しやすくなります。
また、パーマやカラーは施術の際に薬剤を使い、頭皮に刺激を与えます。薬剤の多くはアルカリ性ですが頭皮は弱酸性のため、乾燥を引き起こす原因になってしまいます。

ホルモンバランスの乱れ

女性の髪はホルモンバランスの影響を大きく受けます。妊娠、出産だけでなく生理でもホルモンバランスが乱れやすくなります。
女性ホルモンの1つであるプロゲステロンが多く分泌されると、皮脂の分泌が活性化され頭皮トラブルに繋がりがちです。またエストロゲンは皮脂の分泌を抑え、髪や肌にうるおいを与えてくれる女性ホルモンですが、出産時に急激に低下してしまいます。こうなると、皮脂量が増え、脂性フケの原因となる可能性はあります。

生活習慣の乱れ

運動不足やストレスを溜め込みすぎていたりすると血行不良を起こし、フケの原因になることがあります。運動不足は、血流が悪くなり新陳代謝が悪化してしまいます。頭皮は毛細血管が張り巡らされており、特に血行が悪くなりやすい場所です。
そのため、新陳代謝が悪くなると乾燥や皮脂の過剰分泌を招くことも。ストレスが溜まると交感神経が優位となり体が緊張状態になるため、血行が悪くなってしまいます。

また、睡眠不足は免疫を下げ、頭皮に存在する常在菌「マラセチア菌」を過剰に増やす可能性もあり、脂性フケや炎症に繋がる恐れもあるため注意しましょう。

季節性の乾燥など

頭皮も肌と同じように、湿度の影響を受け乾燥します。冬など寒く乾燥しやすい季節に、肌がパリパリすると感じたことがある方も多いでしょう。もし、乾燥を感じた場合には頭皮の乾燥も気にかけてください。
頭皮を健康に保つ湿度は、65%と言われています。肌の状態と湿度を目安に、頭皮の乾燥にも早めに気付くとよいでしょう。

フケの対策・予防方法

フケを対策・予防するために次のようなことを実践してみましょう。

  • 正しい洗髪方法の実践
  • シャンプーは1日1回に
  • 自分に合ったシャンプー選び
  • 頭皮に良い栄養を摂取する
  • ストレス解消や質のいい睡眠など、生活習慣の改善

正しい洗髪方法の実践

フケの予防のためには、まずは正しく洗髪することが重要です。
しっかりと予洗いをすると汚れの8割は落とせるといわれています。頭皮まで濡らして指の腹で汚れを取り除きましょう。シャンプーは泡立ててから頭皮につけることで、ムラなくつけられ、洗浄力アップも期待できます。

すすぎは十分に行い、シャンプーをしっかりと洗い流すのもポイントです。すすぎ残してシャンプーが頭皮に残ると刺激にもなるので、念入りに行いましょう。

シャンプーは1日1回程度に

シャンプーの回数は多すぎても少なすぎても頭皮に良くありません。1日1回以上行うと、必要な皮脂まで洗い流してしまい、頭皮が乾燥したり、逆に乾燥を補おうと皮脂が過剰に分泌されたりします。
1日1回程度のシャンプーなら余分な皮脂を取り除き、必要な皮脂を頭皮に残すことができるでしょう。頭皮環境を良い状態に保つことでフケの改善だけでなく、予防も可能です。

自分に合ったシャンプー選び

頭皮に合うシャンプーを使うことも大切です。もし皮脂が多く分泌されているとしても、洗浄力が強すぎるタイプのシャンプーは避けた方がよいでしょう。皮脂は、頭皮を外的刺激から守る働きもあるため、必要な皮脂を残してあげてください。皮脂が多いと感じても、乾燥から守るために分泌させている可能性もあります。
余分な皮脂を取り除いてくれるマイルドな洗浄力のシャンプーを選びましょう。

また、頭皮状態が悪く脂性フケや、かゆみや臭いなどが気になる場合には、抗菌作用のある成分を含むシャンプーを選ぶのも良いでしょう。ミコナゾール硝酸塩、ピロクトンオラミンなどが成分表に含まれているかチェックしてみてください。

頭皮に良い栄養を摂取する

栄養素を摂取することで、髪の毛を健康に育て、頭皮の新陳代謝を促進させることもできます。髪の主成分であるケラチンを生成するために摂りたいのはタンパク質です。肉類や大豆製品などから摂取できます。

また、レバーや緑黄色野菜はビタミンが含まれており、新陳代謝を促進してくれます。
ホルモンバランスが乱れやすい女性におすすめなのが、植物性ホルモンともいわれるイソフラボン。豆腐や納豆など大豆製品から摂ることができるので、積極的に取り入れましょう。

ストレス解消や質のいい睡眠など、生活習慣の改善

ストレス解消や質のいい睡眠など、生活習慣の改善も必要です。体の緊張をほぐし、ストレスを発散して血行を良くしましょう。自律神経を良いバランスに保つことで、ホルモンバランスも安定しやすくなります。質の良い睡眠は成長ホルモンを分泌させ、頭皮のターンオーバーを促してくれます。フケ予防のためにも睡眠をしっかりと取り、良い状態に頭皮を保ちましょう。

フケの量がすごい場合、病気の可能性もある?

フケの量が多い、かゆみが強いなども場合は病気の可能性もあります。
脂漏性皮膚炎は皮脂が増えることでマラセチア菌が過剰に増殖して、頭皮に炎症を起こします。ベタベタするフケが大量に出ている、頭皮が赤い、かさぶたができているなどの場合には注意が必要です。

また、乾皮症とも呼ばれる皮脂欠乏症皮膚炎は頭皮の皮脂が少なく過剰に乾燥した状態で起こります。乾燥したフケはもちろん、頭皮がカサカサになったりひび割れが起きたりすることもあります。このような症状が出たら、すぐに病院を受診しましょう。

やっかいなフケ!頭皮環境を整え、フケが出ないよう対策と予防をしよう

フケが発生するメカニズムやフケの種類、そしてフケが出る原因を知ることでできる、対策と予防方法をご紹介しました。フケが出る原因はさまざまですが生活習慣の乱れのほか、シャンプーやヘアケアが影響している場合があります。

シャンプーを見直すことや、正しい方法での洗髪で頭皮状態を良くしてフケを対策するだけでなく、予防も可能となるでしょう。また、フケの量が多すぎる、かゆみや赤みを伴っている、などという場合には病院を受診することをおすすめします。

この記事の監修 アンファー株式会社

○事業内容
化粧品・サプリメント・健康食品・専門医師監修によるクリニック専売品などのオリジナルエイジングケアプロダクツの研究開発及び製造・販売・卸業務。

○研究開発・製造
エイジングケア分野のNPO法人・研究団体の活動を支援するとともに、専門医師・大学機関との共同研究を通じ、研究・開発を進め商品を製造。