抜け毛がひどい原因は年代や性別ごとに異なる?正しいケア方法を解説

掲載日:2020.02.05 更新日:2020.02.05

この記事の監修 アンファー株式会社

髪の毛を洗ったりとかしたりするときに、手やブラシに髪の毛がごっそりと付いていると、抜け毛の多さに何かの病気なのかと、ドキッとしてしまいますよね。抜け毛がひどいと悩んでいる人は実は少なくありません。
そこで今回は抜け毛がひどいとお悩みの人に、その原因と考えられる病気について解説します。どのくらいからが危険な本数なのかも解説しますので、参考にしてみてください。

髪の毛は1日に平均何本抜ける?

抜け毛がひどいと悩む人は多いですが、人の髪は絶えず抜けては新しく生えることをくり返しているので、抜けるのは自然なことです。では、何本くらい抜けると危険な抜け毛になるのでしょうか?

1日に100本以上からが、薄毛につながる危険な抜け毛言われています。しかし逆に言うと、100本までは1日に抜けるのが普通の範囲と言うことです。

また、人にも動物で言う「換毛期」が秋あたりにあります。秋には通常の2倍の約200本が1日に抜けているのです。 1日に100本抜けていると言うと、かなり多い感じがしますが、人の髪の毛はおよそ10万本生えているので、100本は全体のわずか0.1%程度なのです。そう考えると今抜け毛が多いと感じている人でも、意外と普通の範囲だったと言う人は多いのではないでしょうか?

ただし抜けているのが100本以内だからと言って、油断は禁物です。なぜなら、100本以内の抜け毛で安心して良いのは、抜けた分の量が新しくしっかり生えてきている場合のみだからです。抜け毛がひどいと感じたときには、抜けた本数も重要ですが、それ以上に次に生えてくる髪の本数と質が大切なのです。

男性と女性では抜け毛がひどくなる原因が違う

抜け毛がひどいと感じたときは、その原因を知ることで対処ができますが、実は女性と男性では抜け毛の主な原因が違う場合があります。

そのため、夫婦やカップルで同じケアをしていると、どちらかだけ効果が出なかったと言うことになってしまうかもしれません。

抜け毛の対策をするためには、まずは抜け毛の原因をしっかり知っておく必要があるので解説していきます。

女性の抜け毛の原因

女性の抜け毛の原因も男性と同じく様々ありますが、男性と大きく違うのは決定的な原因はないと言うこと。女性の抜け毛は、ストレスやホルモンバランスの崩れなど、複数の原因が組み合わさってしまうことで起きるのです。

そのため、女性は抜け毛がひどいと感じたら、「とりあえずこの対処をすれば良い」と言う方法はなく、抜け毛の原因をまずは突き止めなくてはいけません。

女性特有の抜け毛の原因には以下のようなものがあり、抜け毛がひどいと感じたら、自分がどの原因に最も当てはまりそうかをまずは確かめて原因を突き止めましょう。

  • ストレス
  • 月経によるホルモンバランスの崩れ
  • 睡眠不足
  • 過度なダイエット
  • 偏った食生活
  • 加齢

男性の抜け毛の原因

男性の抜け毛の原因は様々ありますが、最も多い原因は男性ホルモンが影響しています。男性ホルモンは思春期以降に多く作られるようになります。

男性ホルモンの1種には「テストステロン」という物質があり、髪の毛や皮脂に含まれる「5αリダクターゼ」という物質と結合し「ジヒドロテストステロン(DHT)」という、より強い男性ホルモンへと変貌します。DHTは、髪の成長サイクルを短くしてしまいます。通常であれば、2~6年ある髪の成長期を数か月~1年程度に縮めてしまいます。

その結果、髪が十分に育つ前に髪が抜ける退行期に入ってしまい、どんどん抜けて薄毛になってしまうのです。

その他にも、男性は喫煙する人が多いですが、喫煙も抜け毛の大きな原因のひとつです。煙草に含まれる有害物質は血行を悪くしてしまうので、髪の毛に血液から運ばれる栄養が足りなくなり髪が弱って抜けやすくなってしまうのです。

抜け毛がひどい原因は年代によって違う

女性の抜け毛は、自分の原因を探ることが大切と説明しましたが、抜け毛がひどい原因は年代によってある程度絞ることができます。

ここでは年代別に、ひどい抜け毛の考えられる原因とケア方法を解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

  • 高校生で抜け毛がひどい場合の原因とケア
  • 20代で抜け毛がひどい場合の原因とケア
  • 30代で抜け毛がひどい場合の原因とケア
  • 40代で抜け毛がひどい場合の原因とケア

高校生で抜け毛がひどい場合の原因とケア

高校生で抜け毛がひどい場合の原因は以下のようなものが考えられます。

  • ストレス
  • 整髪料の使い過ぎ
  • ヘアカラー、パーマ剤の影響
  • 過度なダイエット

高校生は楽しいこともたくさんありますが、勉強もしなくてはいけません。受験勉強や、テスト週間などは毎日夜遅くまで勉強しなければいけないということもあるでしょう。また、高校生は多感な時期なので、学校での人間関係に悩んでストレスが溜まる人も多くいます。このように、高校生は楽しい半面、ストレスが溜まりやすい年代なのです。

ストレスは体中の血管を収縮させ、血行を悪くさせてしまいます。血行が悪くなると、髪に十分に栄養が行き渡らなくなるので髪が弱って抜けやすくなってしまうのです。ストレスは、自分なりの発散方法を見つけて、なるべく溜め過ぎないようにしましょう。

高校生はおしゃれが気になりだす年代でもあります。カラーリングしたり、パーマをかけたりする人も多いでしょう。しかしカラーリングやパーマは、薬剤が頭皮にダメージを与えてしまい、抜け毛の原因になることもありますので、注意が必要です。

また成長期に無理なダイエットを行ってしまうと、栄養が足りなくなったりストレスに繋がり、抜け毛が増えてしまう可能性もあります。

20代で抜け毛がひどい場合の原因とケア

20代で抜け毛がひどい原因は以下の通りです。

  • ストレス
  • 過度なダイエット

20代になると、多くの人が社会人になり、働き出す年頃です。また、20代後半になれば仕事で後輩ができ、責任のある仕事を任されだす頃でしょう。また、恋愛のためにダイエットをする人もいるかもしれません。

ストレスについては、先ほど解説した通り、過度なストレスがかかると血行悪化によって薄毛に繋がります。また、過度なダイエットは、髪の栄養不足を招く原因です。ダイエットとして無理な食事制限をすると、髪に栄養が行き渡らなくなり、髪が弱って抜けやすくなってしまうのです。

髪以外にも悪影響が出る原因になるので、ダイエットは無理に食事を抜いて痩せるより、適度な運動を取り入れて痩せることを心がけると良いでしょう。

もちろん、高校生の原因と同じようにヘアカラーやパーマ、整髪剤による抜け毛も考えられるので注意しましょう!

30代で抜け毛がひどい場合の原因とケア

30代で抜け毛がひどい場合の原因は以下の通りです。

  • ストレス
  • 出産による女性ホルモンの低下

女性の30代は人生の節目であることが多いです。仕事では20代の頃よりいっそう責任のある仕事を任されるようになり、プライベートでは結婚、妊娠、出産と人生の大イベントが続く場合が多いでしょう。

仕事のストレスはもちろんですが、結婚や妊娠、出産など今までに経験したことのない大変なことが続くと大きなストレスを感じがちです。

女性ホルモンは髪の生成サイクルと健康な髪の育ちを支えるホルモンですが、出産すると一時的に女性ホルモンが減少するので、出産後は抜け毛が増えることが多いです。ただし、出産後の抜け毛は時間の経過と共に女性ホルモンがまた増えてきて、自然に治ることが多いので安心してください。

40代で抜け毛がひどい場合の原因とケア

40代で抜け毛がひどい場合の原因は以下の通りです。

  • 更年期

女性は40代も中間を過ぎると更年期症状に悩みだします。更年期に差し掛かると、女性ホルモンが減りってきてしまい、身体の様々な部分に支障が出ますが、それは頭髪にもあらわれます。女性ホルモンが減ることで、髪の生成サイクルが乱れ、髪が少なくなってしまうのです。

あまりに更年期の症状がひどい場合は、ホルモン補充治療などもあるので、一度医師に相談することをおすすめします。

抜け毛がひどいことで疑われる病気について

髪が大量に抜けるようになると、何かの病気ではないかと疑いますよね。抜け毛の多くはストレスやホルモンバランスの崩れなど、病気以外の原因が考えられますが、病気による脱毛はまったくないかというと、そうではありません。

ひどい抜け毛には病気のサインが隠れていることもあります。ここでは、抜け毛がひどいことで疑われる5つの病気について、特徴を解説します。

  • 円形脱毛症
  • 休止期性脱毛症
  • 牽引性脱毛症
  • 成長期性脱毛症
  • 栄養障害

円形脱毛症

脱毛症には多くの種類がありますが、最も代表的な「円形脱毛症」。基本的にはストレスが原因のことが多く、ストレスを解消することで治ったり、自然治癒したりする場合が多いです。
ただし円形脱毛症とは言っても、全身の毛が抜けるタイプもあるので、気になる場合は医師に相談しましょう。

休止期性脱毛症

休止期性脱毛症は、女性にのみ見られる脱毛症です。髪の毛は、髪が生えて伸びる成長期と、髪が抜けて次の髪が生える準備期間の休止期のサイクルを繰り返します。

休止期性脱毛では、休止期までが早く、かつ長引くことで髪が抜けやすくなってしまう病気です。この病気の原因は残念ながらはっきりとは解明されていませんが、ストレスや過剰なダイエット、甲状腺疾患や貧血などが原因の一つとして考えられています。

牽引性脱毛症

牽引性脱毛症とは髪をゴムで縛ったりなど、髪や頭皮に刺激を与えることで起こる脱毛症です。

髪が長いと、勉強や仕事中邪魔に感じやすく、ヘアゴムでまとめているという人は多いでしょう。しかし、ポニーテールなど髪を強めに引っ張ってまとめる髪型では、その髪型をしている間中、頭皮に負担がかかっているのです。
その結果、髪が抜けやすくなってしまい、抜け毛が増えてしまいます。髪をまとめるときはなるべく負担のかからない髪型にするか、たまには違う髪型にして負担を減らしましょう。

成長期性脱毛症

成長期性脱毛症は、成長期の人に見られる脱毛症です。円型脱毛症として表れる場合が多く、ストレスが主な原因とされています。

成長期は多感な時期でもあるので、ストレスを感じやすく、成長期性脱毛症になる確率は低くはありません。なるべくストレスを溜め込まないように心がけましょう。

成長期性脱毛症

成長期性脱毛症は、成長期の人に見られる脱毛症です。円型脱毛症として表れる場合が多く、ストレスが主な原因とされています。

成長期は多感な時期でもあるので、ストレスを感じやすく、成長期性脱毛症になる確率は低くはありません。なるべくストレスを溜め込まないように心がけましょう。

栄養障害

髪の毛に必要な栄養が足りず、髪の毛が弱ってしまって抜け毛が増えるというパターンです。髪の毛に必要な栄養素は多く、栄養障害による脱毛を防ぐにはバランスの良い食事を取ることが大切です。

その中でも、「良質なタンパク質」「ビタミン」「ミネラル」は髪の成長に欠かせない要素なので、積極的に摂るようにしましょう。

抜け毛がひどいのはストレスが原因の可能性も

女性の抜け毛がひどいときには、さまざまな要因が考えられます。年代によっても考えられる主な原因に違いはありますが、全年代を通して大きな要因の一つとしてストレスが挙げられます。

そのため、病気以外で脱毛がひどいと感じたときは、ストレスから髪の土台である頭皮を守ることが大切です。自分なりのストレス発散方法を見つけて、ストレスを溜め込まないように心がけましょう。

この記事の監修 アンファー株式会社

○事業内容
化粧品・サプリメント・健康食品・専門医師監修によるクリニック専売品などのオリジナルエイジングケアプロダクツの研究開発及び製造・販売・卸業務。

○研究開発・製造
エイジングケア分野のNPO法人・研究団体の活動を支援するとともに、専門医師・大学機関との共同研究を通じ、研究・開発を進め商品を製造。