フケ・かゆみの原因とは?シャンプー選びや洗髪方法など対策を紹介

掲載日:2020.06.02 更新日:2020.06.03

この記事の監修 アンファー株式会社

フケ、かゆみに悩んでいるのであれば、頭皮の乾燥や、皮脂が過剰に分泌しているかもしれません。まずは自分のフケの原因を知りましょう。女性の場合であれば、ホルモンバランスに影響を受けている可能性もあります。そこで今回は、シャンプーの見直しや正しい洗髪方法などフケや頭皮のかゆみの適切な対策方法をご紹介します。

女性の頭皮のフケ・かゆみの原因とは?

毎日、洗髪をし、頭皮を清潔に保っているのにフケが過剰に出る、かゆみが出るという場合には、以下のようなものが原因となっていることがあります。

  • 頭皮の乾燥
  • 皮脂の過剰分泌
  • 生活習慣の乱れ
  • ホルモンバランスの乱れ
  • 皮膚炎
  • など

①頭皮の乾燥

皮脂が不足し、頭皮が乾燥するとフケが出やすくなり、頭皮のバリア機能も低下して、かゆみも感じやすくなります。また、頭皮も皮膚の一部です。肌質が乾燥肌である場合には、体質的に皮脂が少なく乾燥しやすい可能性もあります。自分の持つ肌質が頭皮にも影響することがあると考えておきましょう。

②皮脂の過剰分泌

皮脂が過剰に分泌されることでフケを発生させ、かゆみを引き起こすことも。特に頭皮や髪がベタベタしている場合には、脂性フケが発生しているかもしれません。このようなフケが湿度を持ち、ねっとりとした大きな塊なのが特徴です。

原因はさまざまですが、温度や湿度が高い季節に皮脂がいつもより多く分泌されると起きやすくなります。また、強すぎる洗浄力のシャンプーを使うことで、必要な皮脂まで流れ落ち、過剰に皮脂を分泌させることで起こることもあります。

③生活習慣の乱れ

睡眠不足が続いたり、ストレスを受けたりすると体の免疫が下がります。そのため、常在菌である「マラセチア菌」が過剰に増えることで頭皮環境が悪化し、フケや炎症を引き起こすことも。

また、ストレスを強く受け交感神経が優位となると、血管が収縮し血流が悪くなります。頭皮に栄養が思うように行き渡らずバリア機能の低下を招き、少し刺激を受けただけでもフケが出てしまう恐れもあります。

④ホルモンバランスの乱れ

妊娠、出産、生理などでホルモンバランスが乱れた時にフケを発生させることがあります。女性ホルモンであるプロゲステロンの分泌が盛んになると、皮脂分泌が活性化され、頭皮の水分量と皮脂量のバランスが崩れます。そのため、フケなどの頭皮トラブルに繋がることがあるのです。

⑤皮膚炎

フケ、かゆみが強い場合には、脂漏性皮膚炎や皮脂欠乏性皮膚炎になっている可能性があります。脂漏性皮膚炎は、皮脂が増えマラセチア菌が増殖し炎症を起こします。また、皮脂欠乏性皮膚炎は、頭皮の皮脂が少ないことで起こります。ただのフケと放置せずに、症状がひどい場合には医師の診察を受けましょう。

フケやかゆみの対策方法

フケやかゆみを起こさないようにするには、どのようにすればよいのでしょうか。まずは以下のような対策方法をおさえておきましょう。

  • 頭皮に合ったシャンプー選び
  • 洗髪方法を見直す
  • 生活習慣を見直す
  • ホルモンバランスを安定させる
  • など

頭皮に合ったシャンプー選び

シャンプーは自分の頭皮に合ったものを使うようにしましょう。洗浄力が強すぎる場合には、必要な皮脂まで取り除いている可能性があるので、少しマイルドな洗浄力のシャンプーに変えるのもおすすめです。

普段の肌質を考えて選ぶのも大切ですが、季節によって乾燥が気になる、皮脂が出やすい、ということもありますよね。このシャンプーが自分に合う、と決めつけず今の自分の頭皮の状態を確認し、シャンプーを選ぶとよいでしょう。

洗髪方法を見直す

洗髪時のシャンプーやコンディショナーが頭皮に残ると、フケの原因となります。すすぎは十分に行いましょう。 また、シャンプーする前に、予洗いを行い、頭皮を洗っておくことも大切です。実はこの予洗いで、だいたいの汚れ落とすことができると言われています。爪を立てずに、指の腹でしっかりと頭皮を洗いましょう。

頭皮を濡れたままにしておくと、雑菌が繁殖しやすくなります。洗髪後は、自然乾燥ではなくドライヤーで乾かしましょう。

生活習慣を見直す

脂質の多い食べ物をたくさん食べると、頭皮の皮脂も出やすくなってしまいます。脂質を多く含むファストフード、ジャンクフードや揚げ物類を食べすぎている場合は要注意です。意識的に野菜なども摂り、バランスの良い食生活を心がけましょう。

また、ストレスを受けて交感神経が優位になると、血行不良を引き起こします。ストレスを受けないことは不可能ですが、ストレスを受け流す、小まめに解消するなど対策をとるようにしましょう。

趣味やリラックスできる時間を作ったり、適度な運動をしたりするのもおすすめです。
ウォーキング、ストレッチ、ヨガなどは、「セロトニン」を分泌し、運動不足解消だけでなく、心を安定させる作用も期待できますよ。

睡眠時間が短くならないように気を付けることや、スムーズな入眠ができるような工夫もしてみてください。入眠して最初の「ノンレム睡眠」では、成長ホルモンが多く分泌されるため、頭皮環境を改善できるとされています。

寝る前にお湯に浸かってリラックスする、寝る1時間前には寝室の明かりを暗くするなど、眠りに入りやすい環境を作りましょう。

ホルモンバランスを安定させる

ホルモンバランスが崩れ、プロゲステロンの分泌が盛んになると、皮脂が分泌されやすくなります。

一方のエストロゲンは、毛髪のハリツヤや、成長に関係する女性ホルモンです。プロゲステロンとのバランスを取るために、エストロゲンに似た役割を持つイソフラボンを含んだ食べ物を意識して摂りましょう。

豆類にはイソフラボンが多く含まれています。納豆、豆腐、油揚げなどを毎日の献立に加えるとよいでしょう。

フケやかゆみの原因となる脂病性皮膚炎に使われる薬とは?

  • ケトコナゾール
  • 抗ヒスタミン外用薬
  • ステロイド軟膏
  • など

ケトコナゾール

皮膚糸状菌、酵母類、癜風菌に対し強い抗菌作用があるケトコナゾールは、脂漏性皮膚炎だけでなく、白癬、皮膚カンジタ症などにも使用されます。ケトコナゾールクリームは国内外で高い評価を受け、70~80%の確率で脂漏性皮膚炎を改善している、という結果もでています。脂漏性皮膚炎を発症し、フケ、かゆみを感じる場合には、1日数回、患部に塗布します。

抗ヒスタミン外用薬

ステロイド成分が配合されていない抗ヒスタミン外用薬は、脂漏性皮膚炎の初期症状であれば効果的でしょう。

ステロイド軟膏

脂漏性皮膚炎の炎症症状に高い効果があるとされるのが、ステロイド軟膏です。 しかし、菌の繁殖を高めるため、急に炎症が悪化する可能性や、皮膚が薄く、萎縮するなどの副作用もあるため、医師の診断を受け、使用することが重要です。

フケ・頭皮のかゆみの原因を知り、正しく対策しよう

女性の頭皮のフケ、かゆみについて解説しました。
頭皮の乾燥や、皮脂の過剰分泌によってフケを起こすことが多く、季節によっても影響を受けるので、頭皮の状態をよく確認しておくことが大切です。
毎日、何気なく行っている生活習慣が良くなくフケになることもあり、ただのフケだと思っていたら皮膚炎で治療が必要であることも。症状がひどい場合は医師の診断を受けましょう。

また、ホルモンバランスが乱れることで頭皮の水分量や皮脂量が影響を受け、頭皮環境を悪化させ、フケを発生させることもあります。女性は毎月の生理や、妊娠、出産などでホルモンバランスを崩しやすいため、注意しておきましょう。

対策方法として、まずは頭皮に合ったシャンプー選びと、洗髪方法の見直しを行ってください。合わないシャンプーを使い続けていると、頭皮環境が悪化する可能性もあります。

質の良い睡眠をとり、なるべく運動するなど生活習慣も見直し、改善していきましょう。ホルモンバランスを整えるため、植物性ホルモンとも言われるイソフラボンを含む食品を食べるなど、食生活も気を付けるとよいですね。バランスの良い食生活をするようにしましょう。

フケやかゆみがひどい、頭皮状態がどんどん悪化しているなどの場合は、病院で診断を受け、治療薬を塗布する必要もあります。対策方法を試みても良くならない場合には、医師に相談しましょう。

適切な対策方法で、フケ、かゆみを改善しましょう。

この記事の監修 アンファー株式会社

○事業内容
化粧品・サプリメント・健康食品・専門医師監修によるクリニック専売品などのオリジナルエイジングケアプロダクツの研究開発及び製造・販売・卸業務。

○研究開発・製造
エイジングケア分野のNPO法人・研究団体の活動を支援するとともに、専門医師・大学機関との共同研究を通じ、研究・開発を進め商品を製造。