ストレスが原因で薄毛になる!?ストレスと薄毛の関係やセルフケア方法

掲載日:2020.04.25 更新日:2020.04.26

この記事の監修 アンファー株式会社

ストレスと薄毛に因果関係はあるのか気になるますよね?そこで今回は、ストレスと薄毛の関係やセルフケアの方法、ストレスの影響で女性がなる可能性のある薄毛の症状を解説します。

ストレスが体に与える影響

ストレスを受けると、以下のようなことが起きる可能性があります。

  • 自律神経の乱れ
  • ホルモンバランスの乱れ
  • 睡眠不足・睡眠の質の低下
  • 過酸化脂質が増える
  • など

強いストレスを感じ自律神経が乱れ、交感神経が優位となり体が緊張した状態になると、睡眠不足や睡眠の質が低下することがあります。また、活性酸素が発生することで過酸化脂質の増加を引き起こすことや、ホルモンバランスに乱れが生じることもあります。

ストレスが髪に与える影響

ストレスが髪に与える影響には、主に次のようなものがあります。

ストレスで自律神経が乱れることで薄毛になる

自律神経は興奮状態となる交感神経と、リラックス状態を作り出す副交感神経から成り立っていて、これらがうまくバランスをとることで健康的に生活することができます。

しかしストレスを受けると交感神経が優位となり、頭皮の毛細血管が収縮するため、血液量が減少し血行不良を引き起こします。こうなると髪に必要な栄養を頭皮に届けにくくなってしまい、薄毛を引き起こす可能性があるのです。

ストレスでホルモンバランスが乱れることで薄毛になる

女性が薄毛となる原因のひとつに、女性ホルモンの減少があります。女性ホルモンである「エストロゲン」は髪を成長させる役割がありますが、ホルモンバランスが乱れることで、このエストロゲンの分泌量が減ると、男性ホルモンが優位となります。その結果、抜け毛が増え、薄毛へと繋がることがあります。

このような薄毛はFAGA(女子男性型脱毛症)の1つともされています。

ストレスで睡眠不足になることで薄毛になる

ストレスで眠れなくなった、深い睡眠が取れないといった経験がある人も多いのではないでしょうか。強いストレスは興奮状態を作り出し、入眠の妨げとなったり、質の良い睡眠がとれなくなったりします。

質の良い眠りの最中には、IGF-1(インスリン様成長因子-1)という成長ホルモンが分泌されます。髪のもととなる毛母細胞を活性化させる働きがあるため、髪を育てるには必要不可欠なホルモンと言えるでしょう。

ストレスで過酸化脂質が増えることで薄毛になる

強いストレスを感じると、体内ではアドレナリンを分泌し体を覚醒させ、ストレスに対抗できるように体制を整えます。しかし同時に、体内の細胞を酸化させる活性酸素も増加してしまいます。

活性酸素は、頭皮の皮脂を過酸化脂質に変化させてしまい、頭皮の刺激となります。 そのため、頭皮が炎症を起こす可能性もあります。また、過酸化脂質は髪が成長するヘアサイクルである成長期を短くしてしまうと言われており、抜け毛を増やし、薄毛へと発展させてしまうこともあるでしょう。

ストレスの影響で女性がなる可能性のある薄毛の症状

ストレスを受けることで女性が薄毛となる可能性があるのは、主に下記の2つです。

円形脱毛症

局部的、円型状に抜け毛が発生し、薄毛となります。その形状から「10円ハゲ」と呼ばれることも。自己免疫疾患や自律神経の乱れが原因とされています。

びまん性脱毛症

頭皮全体が均等に薄くなる脱毛症で、加齢、ストレスやホルモンバランスの乱れが原因とされています。また、FAGA(女子男性型脱毛症)もびまん性脱毛症の1つです。

ストレスで薄毛にならないためのセルフケア方法

趣味や休息でストレス解消

嫌なことを忘れて没頭できるような趣味や、リラックスできる時間をとることでストレスを解消しましょう。好きな香りのアロマオイルをお部屋に漂わせることで、副交感神経を刺激し、リラックス効果が得られるでしょう。また、大好きな動物と触れ合うことはアニマルセラピー効果もあります。このように、心をホッとさせる時間をとるのもよいでしょう。

適度な運動

適度な運動をすることで、日頃の運動不足を解消し、血行不良も改善できる可能性があります。普段の生活の中で、なるべく歩くようにすることや、できるだけ階段を使うよう心がけるだけで、運動量を増やすことができますよ

また、ウォーキングやジョギング、ストレッチ、ヨガなどは心を安定させるホルモンである「セロトニン」の分泌を高めてくれることが分かっています。ストレス解消とともに、精神的にも良い効果が期待できるでしょう。

生活習慣の見直し

睡眠時間を充分に確保し、バランスの良い食生活を心がけましょう。つい時間がなくてシャワーで済ませてしまう人もいるかもしれませんが、湯船に浸かるようにしてみてはいかがでしょうか。リラックス効果とともに、体温調節をして入眠をスムーズにすることもできますよ。

また、髪のためには良質なタンパク質やナッツなどがおすすめですが、そればかりに偏るのはよくありません。あくまで、バランス良く摂取することが大切です。過度な食事制限を伴うダイエットも栄養不足を引き起こすことがあるのでやめましょう。

洗髪方法やシャンプーを見直す

毎日、洗髪をすることで頭皮を健康な状態に保つことができるでしょう。ただ、清潔を気にするあまり洗髪をしすぎるのはNG。多くても1日2回までにとどめ、頭皮に必要な皮脂まで取り除かないようにしましょう。

シャンプーの見直しをするのもおすすめです。頭皮が乾燥している状態なのに、洗浄力の強いシャンプーを使い続けていれば、頭皮トラブルを起こしかねません。 使い続けているシャンプーは安心感があるかもしれませんが、その時の頭皮の状態を見て、合うものを選ぶようにしてください。 冬などは乾燥しやすい季節ですし、夏場は汗や皮脂が出やすいなどさまざまです。

セルフケアでも薄毛が改善しない・治らないときは医師に相談を!

セルフケアを行っても、症状が改善しない場合には、医師に相談しましょう。 円形脱毛症には、ステロイド局所注射や局所免疫療法などを行う場合がありますが、他にも症状に合わせさまざまな治療法があります。また、女性のびまん症脱毛症には、外用薬であるミノキシジルが用いられることがあるでしょう。 ミノキシジルは、髪のもととなる毛母細胞を活性化させる働きとともに、血管拡張作用もあります。頭皮の血行を良くすることで髪に必要な栄養が届けやすくなり、さらに毛母細胞が活性化することで、髪の成長期が伸び、健康な太い髪の毛を育てることが期待できます。

ストレスケアをしっかりして薄毛になるのを防ごう!

ストレスと薄毛の関係性について解説しました。ストレスは、体に悪影響を及ぼすことがあり、当然その影響は髪にも及びます。

自律神経が乱れることで睡眠不足や血行不良も引き起こし、栄養が頭皮に届きにくくなり、髪が抜けることもあるでしょう。また、ホルモンバランスの乱れは髪を育てる「エストロゲン」の分泌を減らし、男性ホルモンを優位にして、FAGA(女子男性型脱毛症)にも繋がる恐れも。

たかがストレス、と考えず、ストレス解消ができるようセルフケアをしましょう。ストレスを受けないことは難しいものの、普段の生活でリラックスできる時間を確保することや、適度な運動を行うことで溜めこまないようにすることが大切です。自分に合うストレス発散方法を見つけて、生活の中に取り入れるとよいでしょう。

また、生活習慣の見直しや洗髪方法、シャンプーの見直しもぜひ行ってください。

ストレスの影響でなる薄毛の症状としては、円形脱毛症やびまん性脱毛症になる可能性があります。セルフケアで改善されない場合やひどい場合は、医師の診断を仰ぎ、治療しましょう。

この記事の監修 アンファー株式会社

○事業内容
化粧品・サプリメント・健康食品・専門医師監修によるクリニック専売品などのオリジナルエイジングケアプロダクツの研究開発及び製造・販売・卸業務。

○研究開発・製造
エイジングケア分野のNPO法人・研究団体の活動を支援するとともに、専門医師・大学機関との共同研究を通じ、研究・開発を進め商品を製造。