抜け毛はなぜ起きる?メカニズムや多い場合の原因、対策方法を徹底解説

掲載日:2019.12.23 更新日:2019.12.24

この記事の監修 アンファー株式会社

最近、抜け毛が気になって仕方がない、でもこれって正常な抜け毛なの?一日にどれくらい髪は抜けるもの?こういった疑問を解決する、抜け毛の原因や予防、対策をご紹介します。また、抜け毛の一日に抜ける本数についても解説します。

なぜ抜ける?抜け毛のメカニズム

抜け毛が発生する要因は「ヘアサイクル」という髪が生え変わるメカニズムによります。抜け毛が起こる理由を探るために、ヘアサイクルをチェックしてみましょう。以下がヘアサイクルの流れです。

成長期 古い髪が抜け落ち、新しい髪が成長する段階
退行期 毛球部が退化し始め、髪の成長が止まる段階
休止期 髪の成長が止まり抜け落ちる準備の段階

ヘアサイクルには、成長期・退行期・休止期の3つの段階があります。成長期、退行期を経て休止期に入るのが、一連のサイクルの流れで、抜け毛は自然なこと。つまり、抜け毛があるから問題があるということではないのです。

抜け毛は単純に本数ではなく、以前に比べ増えたり減ったりしているか比較することをおすすめします。また残っている髪の量を参考にしながら、髪と頭皮の状態を判断するようにしましょう。

ただ、髪のボリュームがいきなり減ったり、産後などの特別な要因はなく急激に抜け毛の量が増えたりする場合は、頭皮トラブルが起きている可能性が高いです。原因をはっきりさせ、早急に抜け毛対策をしましょう。

気にすべき抜け毛の本数は何本?1日あたりの目安

人間の頭皮に生えている髪の毛の平均本数は、約10万本といわれています。そのうち、1日に抜ける髪の毛の本数は基本的に50~100本ほどです。

1日に100本とは、一般的に髪全体の0.1%程度が抜けている計算になります。健康な人であれば1日に100程抜けても、3ヶ月くらいで新しい髪が生えてくるため抜け毛の心配はいりません。また、抜け毛は季節によっても変化します。

加えて、女性は出産後や過度なダイエットなどのホルモンバランスの乱れによって、抜け毛の量が増えることも。一時的に目安よりも増える場合があることも覚えておくとよいでしょう。

気になる抜け毛の原因は?

抜け毛の原因としては、どのようなものがあるのでしょう?代表的な4つの原因をご紹介します。

季節性のもの

抜け毛は、季節によって量が異なります。もっとも抜け毛が多い季節は秋と言われており、一日200本以上抜けることもあります。これは、夏に蓄積された日焼けダメージが影響していると考えられています。

このような季節性の抜け毛であれば、自然と落ち着いていきます。だいたい一カ月ほどで元通りの抜け毛の量に戻るでしょう。

生活習慣

抜け毛は、過度なダイエットや喫煙などの生活習慣の乱れによっても引き起こされます。 過度なダイエットをすることで、髪の原料のタンパク質が不足し、髪に栄養が届かないことで抜け毛となってしまいます。栄養は、人間の生命を維持する器官から優先して送られるため、頭皮、髪への栄養は後回しとなってしまうのです。そのため充分な栄養をとることが大切です。

喫煙や過度の飲酒も髪のことを考えるなら控えるべきです。しかし喫煙が抜け毛に関係するメカニズムは詳しくわかってはいません。ただ、喫煙によってビタミンCやビタミンEが損なわれてしまい、栄養不足に陥り、抜け毛の原因になると考えられています。また、煙草に含まれるニコチンが血管を収縮させ、血行不良を起こすとも言われています。

ストレス

ストレスにより、毛の根元にある毛乳頭の機能が一時的に止まり、抜け毛が増えることがあります。

自律神経には、交感神経、副交感神経の2つがあり、これらが交互にバランスをとっています。強いストレスを感じると、自律神経の交感神経が優位になります。どちらか一方が優位になりすぎてしまうと、バランスが乱れてしまい、体にさまざまな影響を与えてしまうのです。髪の健康に影響する血行不良もストレスもこうした事から来る悪影響の一つです。

また、ストレスの苦痛を軽減しようと、自らが無意識で自身の髪を抜いてしまう脱毛癖に繋がってしまうこともあります。

ホルモンバランスの乱れ

男性も女性も男性ホルモンの分泌量が過剰に増えると、毛乳頭が正常に機能しなくなります。毛乳頭の機能が上手く働かないと、毛細血管から栄養を取り入れることができないため、薄毛の原因となるのです。

女性は、妊娠、出産などでホルモンバランスが大きく乱れる機会があります。産後に抜け毛が増えるのは、妊娠中は女性ホルモンの関係で髪が抜けにくくなっているため。通常なら抜けるはずだった髪の毛が、出産後にホルモンバランスが戻った段階で一気に抜け落ちているのです。このような産後の抜け毛は、ホルモンバランスによるもので、問題視する必要はありません。

過度のスタイリング

過度なスタイリング剤の使用は、髪と頭皮に負担をかけることがあります。適切な量を使用するようにしましょう。夜には、きちんとシャンプーで洗い流すことも大切です。過剰な量を使い続けたり、取らないままでいたりすると、髪の生え変わるサイクルに影響を及ぼす場合もあるため、注意が必要です。

シャンプーも同様で、誤ったシャンプー方法や自分に合っていないシャンプーを使用することはNG。強すぎる洗浄力のシャンプーを使い続けると、頭皮に必要な皮脂まで取ってしまうことがあるので要注意です。

癖が原因の抜毛症

抜毛症は慢性疾患で、体毛を抜くことに没頭し、他者から見ても分かるような脱毛状態のことをいいます。抜毛症は、頭では毛を抜くのは良くないと理解していても、自分ではコントロールすることができないことで起こります。物理的な問題ではなく、精神的な影響を受けている脱毛症と言えるでしょう。

また、女性の場合はホルモンバランスに影響され、月経周期や閉経などのタイミングで症状が悪化してしまうこともあります。

病気の可能性も?抜け毛を引き起こす疾患

ただの抜け毛、と思っていたら病気の可能性もあります。抜け毛から薄毛に繋がる病気についてご紹介します。

FAGA

ホルモンバランスの乱れ、女性ホルモンが減ることで、男性ホルモンの影響を受けやすくなり、抜け毛を引き起こす脱毛症がFAGA(女性男性型脱毛症)です。

加齢や日常生活のストレス、生活習慣などが理由で女性ホルモンが減少することが原因と考えられています。

びまん性脱毛症

髪の毛の密度が全体的に薄くなるのが特徴的な脱毛症が、びまん性脱毛症です。女性に多く発症し、髪全体のボリュームが少なくなってしまいます。

ホルモンバランスの変化やストレス、加齢が理由で引き起こされると考えられています。

円形脱毛症

コインのように円形に脱毛するのが特徴の円形脱毛症。自律神経失調症や、自己免疫疾患が原因と考えられています。

また、仕事や育児のストレスなどで起きやすくなります。男性に比べ、女性の方が発症しやすい傾向にあります。

白癬症

白癬症は、頭皮の感染症です。頭皮や毛穴、髪に白癬菌が感染し、頭皮が炎症。脱毛を引き起こします。ウロコ状の発疹が特徴であり、まだらに毛が抜けていたらこの脱毛症を疑ってみましょう。

また白癬菌に感染した部分の毛は、引っ張ると簡単に抜けてしまいます。

女性の抜け毛を予防するには?対策方法を紹介

女性の抜け毛は、どのようにすれば予防することができるのか?その具体的な対策方法をご紹介します。

シャンプー

自分の頭皮のタイプにあわせたシャンプーを選ぶことが大切です。今使っているシャンプーは本当に、あなたの頭皮に合っているでしょうか?一度成分をチェックするなど見直してみましょう。

脂性の人はアルカリ成分が多く洗浄力のあるもの、乾燥肌の人は洗浄力が弱いタイプのシャンプーがおすすめです。

サプリ

サプリメントとは、さまざまな栄養素が凝縮された錠剤、カプセルのこと。食事で摂り切れない成分や、補充したい栄養素を効果的に摂ることができます。

頭皮や髪にもいい影響を及ぼしてくれる育毛プリメントがあるため、検討してみるのもよいでしょう。

ただし、抜け毛のタイプによって、効果的なサプリは異なります。まずはFAGAや休止期脱毛といった一般的な抜け毛の原因に効くものを中心的に見ていきましょう。

頭皮マッサージ

頭皮マッサージは血行を良くし、髪を育てる細胞を活性化する効果が。頭皮の血行が悪いと髪へ栄養を届けることができなくなります。せっかく栄養を食事やサプリでとっても、肝心のその栄養が頭皮まで届かなければ意味がありません。

頭皮マッサージをすることで、頭皮の血液の流れを良くし、髪に栄養や酸素を供給。結果として抜け毛対策をすることができるでしょう。

自分の頭皮や髪の状態に合わせた対策と予防で、抜け毛を未然に防ぎましょう

抜け毛のメカニズムや原因、具体的な対策方法をご紹介しました。抜け毛の本数目安などを参考に、まずは自分の抜け毛の原因を知ることが大切です。気になる抜け毛は正常な範囲内なのか、それとも問題となるレベルなのか見極めましょう。早めの対策をすることで抜け毛は緩和できます。日常からできるケアで抜け毛の予防・対策をしていきましょう。

この記事の監修 アンファー株式会社

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化粧品・サプリメント・健康食品・専門医師監修によるクリニック専売品などのオリジナルエイジングケアプロダクツの研究開発及び製造・販売・卸業務。



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