フケと抜け毛の関係は?フケの原因や、フケ、抜け毛を防ぐ方法をご紹介します

掲載日:2020.04.30 更新日:2020.05.01

この記事の監修 アンファー株式会社

フケと抜け毛に関係性はあるのでしょうか?気になるフケをそのままにしていて、抜け毛に繋がってしまうと怖いですよね。そこで今回はフケの原因や、フケ・抜け毛を防ぐ方法を解説します。女性ならではの産後のフケや、脂漏性皮膚炎の可能性、さらにフケや抜け毛を防ぐ具体的な生活習慣についても紹介するので、参考にしてみてください。

フケと抜け毛の関係

フケと抜け毛は無関係ではなく、フケを放置することで抜け毛を引き起こす恐れがあります。フケが出る原因の1つは、頭皮の新陳代謝がうまく出来ないためで、それに伴い炎症や抜け毛、薄毛へと進行してしまうことも。 単なるフケと片づけるのではなく、自分の頭皮がどのような状態になっているのか確認するとよいでしょう。

そもそもフケとは

フケとは、古くなった細胞です。私たちの頭皮は、新陳代謝が起こることで常に新しい細胞がつくられ、古くなった細胞は自然と剥がれ落ちます。これこそがフケで、誰にでも出るものなのです。

フケには、乾燥によりできるものと、皮脂が多いことが原因となるものの2種類があります。それぞれについてみていきましょう。

乾燥性フケ

乾燥フケは、粉のように細かく乾燥しています。肩に白い粉がたくさんついている、という経験はありませんか。乾燥フケは軽いため、髪から自然に落ちたものでしょう。

また、女性はホルモンバランスの影響があり、乾燥フケがでやすいといわれています。女性ホルモンのエストロゲンが減少することで、頭皮の潤いを保つことが難しくなり、乾燥してしまうのです。エストロゲンの分泌量が変化したり減少するタイミングとしては、出産や加齢などが挙げられます。

脂性フケ

頭皮の皮膚分泌量が多い人が発生しやすいのが、脂性フケです。フケ自体がベタベタして湿っぽいため、頭皮に貼りつくことが多く、落ちる時にはかたまりとなって落ちます。また、脂性フケの場合、脂漏性皮膚炎が関係していることもあります。

フケの原因とは?

フケの主な原因としては、下記のようなものがあります。

  • 産後の女性ホルモンの低下
  • 頭皮の乾燥
  • 栄養不足
  • 睡眠不足やストレス
  • 脂漏性皮膚炎

産後の女性ホルモンの低下

出産後は、妊娠中に増加していた女性ホルモンであるエストロゲンが減少します。エストロゲンは、排卵や月経を起こすなど妊娠出産に大きく関わるホルモンです。 皮脂の分泌を抑えながら、髪や肌に潤いを与える働きもあることから、出産後に急激にエストロゲンが低下することで、皮脂の分泌量が増加しフケが出やすくなることがあります。

頭皮の乾燥

頭皮が乾燥することで、乾燥性のフケが出やすくなります。頭皮の健康を保つのに最適な湿度は65%と言われていることから、冬の間は乾燥しやすい状態だと言えるでしょう。頭皮も皮膚の一部ですから、乾燥肌の人やアトピー性皮膚炎や乾癬などの病気がある人は、出やすい傾向にあります。

また、洗浄力の強すぎるシャンプーを使うことや、紫外線を受け続けることで乾燥を招くこともあるでしょう。

栄養不足

栄養が足りていない状態は、頭皮のバリア機能を低下させ、乾燥を引き起こしフケの原因になります。また、栄養バランスの悪い食事は、乾燥肌の原因となってしまうことも。

一方、脂っこいものばかり好んで食べていると皮脂の過剰分泌につながり、脂性フケになりやすくなる可能性もあります。

睡眠不足やストレス

睡眠の不足や、ストレスを受け続ける状態が続いているとフケの原因となることがあります。睡眠は成長ホルモンが分泌される大切な時間です。 成長ホルモンは、肌のターンオーバーを促進する働きがあるため、肌の一部である頭皮も当然影響を受けます。しかし、睡眠時間が不十分な場合は成長ホルモンの分泌量が減り、ターンオーバーの乱れを招き、フケを発生させてしまうことも。

また、ストレスを受けると体が緊張状態となり、交感神経が優位になり男性ホルモンが増え、皮脂を過剰が分泌されます。睡眠時間が足りないこともストレスの原因となりますから、睡眠が充分取れるように生活するとよいでしょう。

脂漏性皮膚炎

脂漏性皮膚炎は悪化すると赤く炎症を起こし、かゆみを伴う皮膚疾患で、頭皮にも発生します。頭皮の皮脂分泌が多く、脂性フケだと思っていても実は脂漏性皮膚炎の軽症である可能性も否定できません。 実際、フケで皮膚科を受診した人の60%程度が脂漏性皮膚炎と診断されています。脂性フケが続くなどの場合には、自己判断せず専門医に診てもらうことをおすすめします。

フケや抜け毛を防ぐ生活習慣&ヘアケア対策

生活習慣やヘアケアから、フケや抜け毛を防ぐ方法をご紹介します。

フケや抜け毛の悩みに対応するシャンプー選び

フケ・抜け毛ケアのために、どのようなシャンプーを選べばよいでしょうか。シャンプー選びに欠かせないポイントを解説します。

  • 洗浄力がマイルドなもの
  • 頭皮環境を整える成分

フケや抜け毛が気になるとき、頭皮の状態を健康に保つ必要があります。しかし皮脂をすべてシャンプーで取り除きたいと考え、洗浄力の強いシャンプーを使うのはNGです。頭皮の乾燥を招き、フケや抜け毛の原因となってしまいます。

皮脂は頭皮を外的刺激から守る働きもありますから、必要な皮脂を残しながらマイルドに洗えるシャンプーを選びましょう。洗浄力が優しいシャンプーとしては、アミノ酸系シャンプーがあります。アミノ酸系シャンプーは、ココイルグルタミン酸やラウリルベタインなどの成分が配合されているものが多いので、成分表をチェックし、自分に合ったシャンプーを選びましょう。また、頭皮環境を改善する成分が含まれているシャンプーを選ぶのもおすすめです。

肌荒れを防ぐ効果が期待できるのはアラントインやグリチルリチン酸2Kなどの成分です。フケやかゆみ、脂漏性皮膚炎、臭いなどが気になる場合には、抗菌作用のあるミコナゾール硝酸塩、ピロクトンオラミン、などの成分をチェックしましょう。ただし、脂漏性皮膚炎の疑いがある場合、まずは医師の診察を受けることをおすすめします。

シャンプーの正しい方法を実践する

頭皮環境を整え、フケや抜け毛を防ぐためには、シャンプーを正しく行うことも重要です。
以下のような手順で行っていきましょう。

  • 予洗いする
  • シャンプーを泡立てる
  • すすぎは時間をかけて
  • ドライヤーで乾かす

お湯を少しかけて、すぐにシャンプーをつけて洗っていませんか? 実は予洗いは洗髪においてとても大切です。髪についたホコリや汚れを洗い流し、8割の汚れは予洗いで落とせると言われています。

まず、ブラッシングで汚れを取り除いてからお湯で濡らしましょう。髪ではなく、頭皮を濡らすようにして、指の腹で皮脂汚れを落とします。

予洗い後、シャンプー液を手のひらにとり、しっかり泡立ててから頭皮につけます。シャンプーは泡立っていないと洗浄力が十分に発揮できません。泡立ちにくいシャンプーの場合には、泡立てネットを利用するとよいでしょう。

すすぎは時間をかけ、念入りに行うのがおすすめです。5分程度かけて、シャンプーをしっかりと洗い流しましょう。生え際や耳の周辺は、すすぎ残しやすい場所なので、特に気を付けて行います。

洗い終えたら、自然乾燥はせず、必ずドライヤーで乾かします。生乾きの状態は、細菌が繁殖しやすくなるため要注意です。 タオルドライをしてから、ドライヤーを髪から20センチほど離し、全体をまんべんなく乾かしましょう。

食生活や生活習慣の見直し

栄養は肌の状態を左右します。頭皮も同様で、バランスのよい食生活を心がけることで、乾燥や環境の悪化を防ぐことができるでしょう。ビタミン全般は、肌のためによいので、意識的に摂るのがおすすめ。コラーゲンを生成するビタミンCはもちろん、血行改善が期待できるビタミンEなど、頭皮を良い状態で保ち、フケ予防が期待できます。

睡眠を充分にとることで、正常に新陳代謝が起こり、フケの発生を抑えることができます。質の良い睡眠を心掛けましょう。

また、ストレスを溜めてしまうと、男性ホルモンが増えて、皮脂が過剰に分泌されてしまいます。脂性フケの原因にもなってしまいますから、ストレス発散する方法があるとよいですね。アロマでリラックスできる時間を作ったり、スポーツで汗を流したりと、自分に合う方法を探しましょう。

フケや抜け毛は予防できる!正しいシャンプーと、生活習慣に気を付けよう

フケと抜け毛の関係から、フケの種類や原因を解説しました。フケと抜け毛は無関係ではありません。 頭皮環境をととのえることで、フケや抜け毛を防ぐことができます。そのためにはまず、自身のフケの原因を探ってみましょう。フケは2種類あるので、どちらのタイプのフケが発生しているのか確認してみましょう。

フケの原因は、頭皮の乾燥や栄養不足、女性ホルモンの変動によるものなどさまざまです。場合によっては、脂漏性皮膚炎になっている可能性もあるので、症状をみて医師の診察を受けましょう。

また生活習慣や、シャンプー選び、正しい洗髪方法でフケや抜け毛の予防を図れます。紹介した方法を参考に、ぜひフケや抜け毛を予防してください。

この記事の監修 アンファー株式会社

○事業内容
化粧品・サプリメント・健康食品・専門医師監修によるクリニック専売品などのオリジナルエイジングケアプロダクツの研究開発及び製造・販売・卸業務。

○研究開発・製造
エイジングケア分野のNPO法人・研究団体の活動を支援するとともに、専門医師・大学機関との共同研究を通じ、研究・開発を進め商品を製造。